近年テレビなどで『アニサキス』という寄生虫の名前を耳にすることが多くなってきました。
このアニサキスは幼虫の間は、イワシやサンマやイカなどの魚を宿主して、最後はイルカやクジラなどの大型哺乳類の体内で成虫になる寄生虫です。
その最後に行く前の過程で、人間か魚を食べる事によって人間に寄生してしまう事がたびたびあります。
アニサキスはスーパーの生魚や海鮮に普通にいる場合があります。
見分け方や食べるときの注意点を調べたので、しっかり読んでいただいてアニサキスに感染しないように注意してください。
アニサキスはスーパーの生魚や海鮮に普通にいる!
このアニサキスですが、魚を生で食べる文化のある日本では、昔から多くの感染事例があります。
そしてこのアニサキスは、スーパーの生魚や海鮮に普通に付いていることもあります。
なので、それを知らずに間違った食べ方をしてしまうと食中毒や、アニサキス症という下痢や嘔吐を引き起こしたり、そこから腸閉塞などの病気を引き起こしてしまう事もあります。
スーパーの生魚や海鮮の正しい食べ方
スーパーの海鮮売り場にイカや生魚がパックで沢山並んでいますが、ほとんどのパックに『生食用』とか『加熱用』とシールが貼ってあるかと思います。
これに関しては鮮度の問題もあるのですが、アニサキスのような寄生虫などの問題もあります。
基本的にアニサキスは魚に寄生しています。
ですが、年間に全国で100人前後のアニサキス症の事例はあるものの周りでそんなに聞くことはないと思います。
それは、スーパーに運ばれてくる前の加工の段階でほとんどが取り除かれたり、死んだりしているからです。
しかし、それでもどうしても残っている場合もあるらしく、生食用はきちんと精査されたうえで販売されるようです。
そしてアニサキスは熱に弱く、60度以上で1分以上加熱すれば死んでしまう為、茹でたり焼いたりして食べる場合は気にする必要はありません。
アニサキスは寿司屋の魚は大丈夫か
スーパーなどは加工されて運ばれてくるので大丈夫との事ですが、お寿司屋さんが朝市で仕入れてきてさばいた魚などは大丈夫なのでしょうか?
これに関しては実際にお寿司屋さんの職人さんがインタビューを受けている記事があったので引用させてもらいます。
都内にある老舗寿司屋の大将A氏(63)に、取材を試みた。本誌の質問に対し、「きちんとした職人がいる寿司屋や和食店で食べれば心配はいらないよ」と心強い答え。
引用元:日刊大衆
続けて、「寿司屋では、アニサキスを“糸くず”って呼んでるんだけど、職人は修業する中で、糸くずを取り除くことを親方に叩き込まれるんだよ。私も修行中のとき、親方に“切り身に糸くずがついてるじゃねえか。こんなんじゃ、お客が腹痛を起こすだろがよ”って、ゲンコツを食らったもんだよ」
アニサキスは、長さが2~3センチ。切り身にするときに、しっかり見て取り除けば、問題はないという。「イカに細かい切れ目を入れるのは、食べやすくすることもあるんだけど、糸くずを“殺す”目的もあるんだ。糸くずは白いから、イカなどでは見落とすこともあるからね」
という事でした。
私も寿司が大好きで結構食べに行くのでこれを見て安心しました。
ちなみに回転寿司もきちんと下処理をされていて、ネタが運ばれてくる時点でアニサキスが付いていることはほぼないとの事です。
上記の事からアニサキスは寿司屋の魚は基本的には大丈夫との事なので、今まで通り安心して食べてもいいですね。
アニサキスはどんな見た目で目に見えるのか
アニサキスは線虫と呼ばれる寄生虫で、その名の通り細い線のような生き物です。
長さは約1cmから3cm程度で、透明や白っぽい感じの色をしています。
上記のお寿司屋さんのお話では、きちんと見て取り除くと言っているので見えるようですが、それは慣れているお寿司屋さんだからで、一般の方はなかなか気づきにくいようです。
ちょっと画像があるので、気持ち悪いのが苦手な方は注意してください。
見た目はちょっと気持ち悪いですね・・・
しかし私たちが口にする時にはほとんど付いていることはありませんし、しっかりと加熱用には火を通して食べれば問題はないので大丈夫です!
【まとめ】アニサキスはスーパーの生魚や海鮮に普通にいる!寿司屋の魚は大丈夫か
アニサキスはスーパーの生魚や海鮮に普通にいる場合があるんですね。
SNSでスーパーで買ったすじこにアニサキスがいて、それを飼って動画を上げている女子大生も話題になっていましたね。
しかし、きちんとした調理の仕方をしたり、寿司屋などでは職人さんがちゃんと取り除いてくれたりしているので、これだけ魚を生で食べる日本でも年間100人前後しか報告がないんです。
ですが、限りなく少ないと言っても絶対に無いとは言えないので、もしも生魚を食べた数時間前後に猛烈な腹痛や、下痢や吐き気などの症状が現れた場合は必ず病院に行くようにしましょう。
アニサキスでなくとも何かしらの食中毒の可能性もあります。
生魚は日本人に生まれたからには切っても切れない食材であり、好きな方も多いと思いますので、しっかりとした調理方法の指示を守って今まで通り美味しく食べましょう!